【どろろ】第1話感想:NHKで放映されていてもおかしくない作品

1/7深夜にどろろ第1話「醍醐の巻」が東京MXで放映されました!

この作品は今期では一番今の風潮である萌えアニメとは程遠い場所にあります。

それもそのはず、原作はなんと漫画界の巨匠、伝説こと手塚治虫氏!

あの三つ目がとおるやジャングル大帝、鉄腕アトム、無免許のカリスマ医師ことブラックジャックといった数々の大ヒット作品を世に生み出した氏が今から半世紀前の1967年から1969年にかけて雑誌に連載していた作品がどろろです。

どろろは惜しくも最後は打ち切り(その後掲載誌を変えたので実質的に2度打ち切られている)という形で連載が終了することになってしまいましたが、実は連載中に氏が手がけていたアニメスタジオ、虫プロダクションの手によりアニメも1度放映されています。

その後は小説だったり舞台だったりと様々な方法でメディアに露出がなされているようですね。

今回放映されるどろろも氏のマンガの権利を持っていてさらに虫プロの下請けでアニメ制作を行っていた手塚プロダクションが関わっています。

イントロダクション


時は戦国。
醍醐の国の主である景光は、
ある寺のお堂で十二体の鬼神像に領土の繁栄を願い出た。
それと引き換えに生まれた景光の世継ぎは身体のあちこちが欠けており、
忌み子としてそのまま川に流され、捨てられてしまう。
時は流れ、鬼神は景光との約定を果たし、国には平安が訪れた。
そんなある日〝どろろ〟という幼い盗賊は、ある男に出会う。
それは、鬼か人か
両腕に刀を仕込む全身作り物の男〝百鬼丸〟は、
その見えない瞳で襲い来る化け物を見据えていた。

どろろアニメ公式サイトより~

実は私はこの作品を放映直前まで視聴候補作品には入れていませんでした。

時代があわないだろうと感じたからですね。

でもさすがに食わず嫌いはいけないと感じ急遽予約録画のリストに入れた次第です。

前置きが長くなりましたがそれでは第1話見ていきます。

スポンサーリンク

NHKで放映されてもおかしくない作品

なんでしょうね、初見で見た感想としては、これは時代が20年早ければノイタミナ枠どころかNHKの夕方枠で放映されていてもおかしくなかった、そんな作品ですね。

さすがに20年前にノイタミナ枠はありませんでしたがこの作品が深夜枠でしかも東京近郊の人間しか見られない、U局の東京MXで放映なんてもったいない!

まず語るべきは主人公百鬼丸の生い立ちですね。

百鬼丸は額に×印がある父親の醍醐景光と産みの母との間にできた子なんですが、この醍醐景光は百鬼丸の産まれる直前に地獄堂へと趣き、天下取りの祈願のために仏の道を捨て、魔神と契約をします。

景光は天下取りのためならこの世の一切を捨て魔神とも手を組む覚悟を備え、そしてこのとき説明をする地獄堂にいた上人をその場で殺すくらい冷徹で、彼はこの世の方が地獄だと言います。

この当時はどこかしこで天下取りのための戦戦戦でしたからね・・・

どこかに悪魔と魂の契約をする者がいてもおかしくなかったことでしょう。

いまはその戦も敵は国内だけでなく海外へと広がり、しかも直接武器を使わずにアメリカと日本VS中国と半島のように貿易で戦うように舞台チェンジがなされていますけどね。

実は額の印は魔神と契約をした証なんですが、このときに取引条件といいますか代償といいますか、景光が手に入るすべてのものを鬼神に捧げたことにより・・・なんと出産直後に雷が落ち、手足どころか体のパーツを数十箇所以上も欠損した状態で生まれたのが百鬼丸でした。

このときに仏像の首がはねられ、百鬼丸の身代わりとなってます。

そして百鬼丸は景光の命により悲しくもそのままの姿で川に流されてしまう・・・

しかしなかなか最初から壮絶でむごい設定を持ってきましたね。

ファンタジーといいますかフィクションならではの設定ではあるんですが、なにしろ原作の連載からもう50年経っていることもあり視聴者の大半は手塚治虫氏を知らない、何らかの形で作品にも触れたことがない層ばかりでしょうから何周も回ってこの設定には斬新さを感じますね。

そして誰かに拾われて育つor拾われずにそのまま海へと流され命が消えてしまう
・・・なんとも儚げではありませんか。

暗い印象を持つ作品ではあるんですが、だからMXではなくNHKで放映しようって。

百鬼丸の命と景光の領土の繁栄がトレードオフってことは、これ、裏を返せば百鬼丸がもし誰かに拾われてさらに自分の身体を取り戻していった場合、領土が徐々に荒廃していくってことでいいんですよね?

いやなかなかに面白い設定ですね。

最終的には百鬼丸と景光、対峙することになるじゃないの?

百鬼丸の次に生まれた子が多宝丸とかいうあからさまな名前なんですが、まあ子供の名前に縁起を担ぐのは今も昔もよくある話ということでひとつお願いします。

太平洋戦争期には「勝」「勇」なんて名前が流行ったみたいですから。

狩った山鳩持って帰ってくる多宝丸はかわいい←言いたいのはここ

もうひとりの主人公、どろろ

この作品にはもうひとり主人公がいました、それがどろろです。

どろろは幼き頃から盗みを覚えた盗賊で両親の姿が描かれていないことから孤児と考えられます。

まあ、うん、孤児を収容する施設がない世の中において子どもが生き抜くためには・・・盗みを働くしかないですよね・・・

私もHPで戦後の混乱期、空襲や戦地で両親をなくした子が地方の親戚たらい回しにさせられた上厄介払いされ家を追い出され駅や港でスキを見て盗みを働くようになったエピソードを見たことがあるんですが、あまりにも運命が壮絶すぎてあのHPは二度と見たくないです。

「戦災孤児」で検索をしてください。

どろろが雇用主から殴られ蹴られのシーンがありましたが、雇用主も生きるためには雇った人間に何かを盗まれては困るのですよ。

これは現代にも通用しますね。

幸いにも現在は「警察」がいますので殴られ蹴られのかわりに彼らにしょっぴいてもらいますけどね。

1話で戦うシーンがある作品は名作

これは個人的な見解になるんですが、1話で戦うシーンがあり、なおかつその戦いのシーンに作画枚数を使っている作品は名作です。

今作の場合、成長した百鬼丸が川を流れてきたゴミから生まれた妖怪と戦うシーンがありましたが橋ぶっ壊して生き埋めにさせたり、腕の下に仕込んでいた刀で切り落としたりと緊張感のある戦いが見られました。

そしてこの戦いに勝ったことで景光の領土になにか災いが起きるようになった、やはり百鬼丸が妖怪に勝つのと景光の運命はトレードオフにあるようです。

すげえ、すげえよお兄ちゃん。

すごすぎて私も想定外の視聴継続決定だよ・・・

百鬼丸とどろろ、これから共に行動するようになるんだろうな・・・

百鬼丸の設定はどっかで聞いたことがあった

百鬼丸の権力者の父親の取引により生まれながらに手足どころか目ん玉や耳、鼻、皮膚のように体のありとあらゆるパーツを欠損していたことで川に流され、拾われた先で育てられ武器を仕込んだ義手義足仮面を取り付け人間として生きられるようになった、その設定どっかで聞いたことがあると思ったらそうだ、魍魎戦記MADARAだ!!

順番としては1967年のどろろ>>>>>1987年の魍魎戦記MADARAとなります。

その作品の主人公マダラはやはり父親に身体を捧げられた結果生まれながらに手足を欠損していて川に流され、拾われた先の家族に大事に育てられ武器が仕込まれた義手義足を付けてもらった、以後は旅をして魔物を倒すことにその欠損していた身体を取り戻し、最終的には悪の存在と立ち向かっていく、そんな設定ですね。

ということでMADARAの生い立ちや身体のことについての設定はもろにこの作品の設定が拝借されています。

魍魎戦記MADARAはマンガの連載が最初でしたがのちにファミコンでRPGとして発売されていて、そういえば私の父親がこのゲームをやっていましたね・・・

コナミの制作で音楽は評判高いコナミ矩形波倶楽部によるもの、カートリッジが一般のソフトよりも大きくて拡張音源まで使用されているおカネをかけた作品でした。

この作品は私も全くのノーマークでしたが、たまには萌え以外の作品もいいんでない?ということで視聴いたします。

どろろ記事一覧

どろろの感想、考察記事一覧はこのリンクをクリックorタッチ

2019年冬アニメ記事一覧

2019年冬アニメの感想、考察記事一覧はこのリンクをクリック

スポンサーリンク

私がおすすめする記事(広告あり)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする