【どろろ】第3話:百鬼丸の育ての親、寿海の過去回、百鬼丸との出会いから旅立ちまでを克明に描く~

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どろろ第3話「寿海の巻」が放映、配信されました!

第1話で皮膚を取り戻し、さらに第2話ではとある村に住んでいる、すでに妖怪に魂を奪われていた万代の正体の妖怪を倒したことで、百鬼丸は神経を取り戻していきました。

これで痛みや暖かさ、冷たさ、あとは食事の味をも感じるようになったわけですが、1つ1つのパーツを少しずつ取り戻すことで百鬼丸はどのような人生を送ることになるのか・・・

それでは見ていくよ!

 

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戦国時代の超エグいシーンからはじまった

3話冒頭はクッソグロテスクなシーンからはじまったな・・・

戦国時代、罪人を磔にして心臓を釘で一突き、さらに奥方であろう若い夫人までもが刀で切られるシーンは10月にゴブリンスレイヤーの1話でゴブリンどもに女冒険者がピーされて挙句の果てに絶命するシーンを真顔で見ていたグロ耐性を多少もっていると自称する私でもこれは見られませんでした。

私の視聴環境でもあるワンセグの荒い画質と小さい画面で幾分グロテスクな描写は緩和されていますが、(そのかわりブロックノイズが大きいけど)これを配信で見ることはできません。

で、この冒頭のシーンが描かれているのには理由がありまして、この磔を行っていた人物こそがのちに医師として体が欠損した子に木でできた義手義足を作り、川を流れてきた赤ん坊、のちに百鬼丸となる子を拾ってきた寿海、御本人です。

彼が医師になるきっかけがこの冒頭のシーンにありまして、武士により罪のない夫人も斬られ絶命した瞬間を見てしまい、この女もはりつけとけ!と君主に命令されたときに突如として訪れた強大なる罪悪感にさいなまれ、最後は身投げして自分も命を経とうとしたが、死にきれず生存したためにせめてもの罪滅ぼしのために医師の道を志したことにありました。

さあ、冒頭からすでに寿海の過去のシーンが描かれています。

医師となって新しい命を与えていた人間は過去、命令により罪人の命をこの世から消していた人物でもあった・・・

一連のシーンは西日がさす時間帯でしたが、この太陽が地平線に沈む夕暮れと暗めの朱色の背景が実に私たち視聴者に戦国時代の残忍さや悲壮感を与えています。

そんな寿海には一人の弟子がいました。

それがカナメで、どうやら父と母を戦かなにかで亡くしてしまったみなし子、カナメは彼のもとで働きながら成長をしていきます。

寿海は身投げをしたあと大陸の船に助け出され、大陸に渡り義手義足を作る技術を会得、日本に戻った後山の中でひっそりと医師として人の命を生み出し、守る人生を送るようになった・・・

それは昔の行いの罪滅ぼしというよりか、何もしないまま楽に死ぬのは許されないと思ったから・・・

生きのびたと言うよりかは、罪人の怨霊にとりつかれ、一度死んだが生かされているのが今の寿海なのだ・・・と。

今で言う訳アリ過去を持っているのが寿海。

しかしカナメは噂話程度ながらも知ってしまった、寿海がかつて主君の命令のもと、罪人を磔にして絶命させていたことを・・・

そして明かされたのはカナメはかつて彼の手により、父親が死んでしまったことです!

うへえ、カナメの存在が寿海の過去をこうもまた重苦しくさせていきますね・・・

カナメがみなしごとなった裏には、まさかそんな因縁があったなんて。

あの磔となった罪人の中に、カナメの父親がいたのか・・・

そしてカナメは、寿海に作ってもらった義足の右足を捨て、彼の元を去っていった・・・

やはり過去の行いに対する呪いがとてつもなく大きかった寿海、名も知らぬ少年に義手を与え助けたものの、同時に愛弟子として迎え入れた一人のみなしごの少年を救ってやれなかったことで実質的に二度目の死を迎えてしまいました。

私の行いはやはり間違っていたのか・・・私には人の命を救う資格はないのか・・・と秋の実る田に倒れ込み自問自答する寿海がなんともむなしさを感じますね。

この悲劇のエピソード、これら全て、なんと今作だけのアニオリ設定です!

ええええ、ここまで全部アニオリかよ!

弟子の存在すらもアニオリですよ!

ですがこのオリジナルの設定すら原作で手塚治虫氏が描いたように見えてしまう、これが単なる青少年ホイホイなお色気アニメとは全く違う、アニメ制作陣の本気ですよ。

果たしてこの弟子はその後の話に登場してくることはあるのか、それとも、野垂れ死にしてしまうさだめなのか、こっちも気になるんですけど!

過去の行いに対する罪悪感にさいなまれ死のうにも死にきれず、さらにはその行いが呪いとなって降り注いだことで弟子にも見放されてしまった寿海絶望の淵に追い込まれたときに寿海が出会ったのが、船に乗った、のちに百鬼丸と名付けられる手足も皮膚も目も鼻も神経も何もかもが奪われた、それでも生きたいと強く願う赤ん坊でした。

寿海は彼に生き抜くための不思議な力を持っていると感じお面と義手義足を与え、さらに百鬼丸の名を与えます。

しかし彼のその不思議な力は、ときにもののけまでを呼び寄せてしまう強いもの、悲しいけれどこれ以上安静の身では暮らせないと感じた寿海は百鬼丸に長い時間をかけて剣術を会得させ、旅立たせることにしました。

修行のさなかバッサバッサともののけを倒していく百鬼丸。

回りにはもののけの墓がどんどん増えていく、強くなればなるほど一心不乱にもののけを倒していく数が増えていくこの状況。

いまの百鬼丸は最強ですからね・・・とくに痛みを感じないのがより一層強みを引き立てていきます。

実は百鬼丸は体の各所を取り戻していくことで、視覚痛覚味覚聴覚とどんどん生きるための余計な情報が入ってくるようになるために弱体化されてしまう、そんなさだめ。

あるとき、とある妖怪に襲われ、体が引きずられながらもそいつを倒したことで右足の義足が外れ、生身の体を取り戻します。

痛覚がなく、実質的に無敵のような今だからこそ描けるアクションシーンですね。

実はそのもののけは鬼神で、第1話開始時点で右足だけは戻っていたんですね。

本当に寿海の言葉通り生身の、皮膚が戻っていないので筋肉しかない足でしたけどね。

それにしても百鬼丸の別れのシーンが物悲しい。

ほぼストーリーはアニオリみたいなものですが、どちらも我が息子のように手厚く育てたのは共通、でもカナメのときは父親の命を絶った張本人として見捨てられるように別れの時を迎えることになってしまった。

対して百鬼丸のときは反対に私がいると足手まといになるだけ、行く先々で体を取り戻してもっと強くなれとのメッセージを込めて送り出していった、その出会いと別れの描写が実に丁寧。

寿海のラストのセリフ、「どこにも行かず」これは過去の行いがあったにも関わらず生きることを選ばされ、さらには弟子をも失うこととなってしまった自らに与えた刑罰なんでしょうね。

雨が降ってるその背景に心が打たれてしまいます。

いやあ、実質的なアニオリ回でここまでストーリーが構築できるとは、この作品はタイトルのブランドだけではないことが改めて証明されました。

それにしても物語に挿入される百鬼丸の弟、多宝丸のなんて幸せそうなこと。

百鬼丸の剣術会得と同時進行で描かれるかつて百鬼丸を捨てた父と母に囲まれ、さも百鬼丸なんてこの世にいなかったかのごとく一人っ子として両親の愛情を受けて育てられる多宝丸。

剣術も名のある大人に教えてもらいみるみるうちに上達していきます。

ですが、百鬼丸が体を取り戻すことにこのファミリーは不幸になってしまう運命にあります。

もしかすると百鬼丸と多宝丸が剣術で対峙する・・・展開もあるかもわからないですね。

そして父親、醍醐を最終的に地獄に落とすのは百鬼丸・・・な展開になりそう。

しかしこんな、この先の展開が熱くなりそうな作品が美少女萌え作品のごみの山に埋もれてしまうとかそんなのはイヤですよ。

2クールとは言わず、1年くらいやって百鬼丸やどろろの運命をじっくりと描き込んでほしいですね。

結局のところ、寿海の育て方は間違っていたのか!?

今回の主人公であった寿海、医師としてたくさんの人々に木でできた義手義足を与え新たな生を生み出すとともに、時期は異なりますがカナメと百鬼丸の2人のみなしごを育てていきます。

ですが、結果的にその2人を自分の元から放すことになってしまった、1人は円満な別れですが、もう1人は全く円満ではない、寿海の過去の行いを知ってしまったことによる喧嘩別れみたいなものです。

しかもどちらも右足の義足を捨てる形での別れ。

ああ、これも結果だけ見ると同じ結果になってしまうんだけれども、耳が聴こえる人と聴こえない人の対比なのかと思いつつ、寿海は悩んでいました。

それは放れていくまでに行った自分の育て方は間違っていたのか?という点です。

私としては・・・寿海の育て方は間違っていないと考えております。

カナメは10代前半と推測される多感な時期に衝撃な事実を知ってしまった、その衝撃の強さにいろんな感情がふっと湧いてきてしまって、その感情をどこにぶつければいいのか分からないんですよ。

これが20代と落ち着いた青年になった時期であれば、その衝撃は同じようにものすごくでかいけれども心も成長していますので やっぱり刀の鞘を抜くくらいはあるんだろうけど 自分に言い聞かせられる余裕も生まれるんでしょうが、10代の幼い時期ですとやはり受け止めきれずに、どうすればいいか分からなくなりますって。

かといって寿海本人にぶつけたところで本人は嘘をつくわけにもいきませんから、いずれは本当のことを話さないといけなかった、そのきっかけが自らのカミングアウトだったら場合によっては無理やり納得させられるんですが、よりによって一番最悪な、他人の噂話でしたからね・・・

どうしても、誰だってお前今までそのことを隠していたのかよ!ってなりますよね・・・

さすがにカナメがこのうわさ話を小耳に挟まなかったとしても、いつかは話さないといけない時が来たでしょう。

はたしてそのときに感情的になってしまうのか、それは・・・やっぱりカナメ次第だよなあ・・・

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