【感想】やがて君になる第6話:燈子の闇の部分がついにあらわる・・・それでも離れる気はない侑



やがて君になる第6話「言葉は閉じ込めて/言葉で閉じ込めて」が放映、配信されましたので感想を書いていきます。

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言葉は閉じ込めて

文化祭で生徒会の劇をやることにした燈子たち。

だれを脚本に起用するかで悩んでいるんですが、侑は心当たりがないといいつつ、実は友達に心当たりがありました・・・

なぜ侑は隠していたか?それは燈子がムリをしていると感じているから。

 

なぜ燈子が演劇にこだわるのか?そこには7年前の事実を知る必要がありました。

7年前の生徒会長・・・それは「七海澪」、七海燈子の姉ですね。

七海澪が文化祭の直前で急逝したことで演劇は中止、以後演劇自体が企画されなくなることに。

 

その演劇を復活させようとしているのが妹の燈子だったんですね。

姉ができなかったことを私が実現させたい、その思いから演劇の企画は進んでいきます。

 

このパート、一番怖いのは沙弥香ですよ。

 

もちろん沙弥香も燈子の闇の部分をすべて知っていました。

いつもの燈子の振る舞いは強がりで、毎日周りから押し寄せるプレッシャーの圧力と戦い続けていたことに。

生徒会長や劇は自分から提案したことを知っている沙弥香、彼女はそんな彼女を肯定する立場の人間で、否定する侑にチクリと釘を差してその場から帰っていきます。

「劇はやめにしませんか?」侑が言いたいその言葉を閉じ込めるかのように・・・

 

こわいこわいこわいこわい、なにこの牽制、これが三角関係なのか・・・

沙弥香「私がついてるもの」、だからあなたは出しゃばらないで!!

最後の言葉が実にヘドロの沼のよう・・・

 

こっちもこっちで動き出してませんかね?

とはいっても燈子は沙弥香に振り向くことは決してないと結末が見えているのが非常に切ないですが。



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言葉で閉じ込めて

まず率直に思ったこと、親類といいますか姉の葬儀に参列したジジババよお、「姉のように」「お姉ちゃんみたいに」「澪ちゃんのように立派に」「お姉ちゃんの分まで」姉姉うるさいんだよもう!!

そりゃお姉ちゃんは周りから好かれて完璧でみんなの人気者だったのかもしれないけれど、7つ下のいたいけな少女が姉と比較されている、その言葉は重すぎるんですよ!!

どう考えたって妹が急逝した姉のように生きるのはムリなんだよ!!

 

とまあ、姉のような性格を演じるようになったのは親類が喜ぶからというのは、建前上の理由で、本音は燈子は寂しがり屋で弱い自分の性格が嫌いで、どこかのタイミングでもって自分を変えたいと思っていたんでしょう。

当然このときも性格を変えない選択肢も燈子にはあったんですが、あえて本来の自分ではない、姉のような立派な人になる性格に変えることを選んだ・・・

何年もかかって周りから期待されるプレッシャーに耐え続け必死になってムリしてまで変えてきた自分の性格を好きな人に否定されるなんて、これは自分のすべて、存在自体を否定されたようなもの。

 

「劇をやめにしませんか?」結局侑はタブーを侵してしまいます。

その言葉を受けて燈子が自分の闇を見せるシーン、演出が良くて良くてゾクゾクってきましたね。

劇をやめにしませんか?と問う侑に姉のかわりはやめられない、だから劇はやるよ、と宣言する燈子。

まわりに配置された構造物を巧みに使い距離感や分断を演出。

 

そしてここからはもうね、私が呼吸困難になりますよ。

一番の山場、告白のシーンですからね。

 

侑が発言した「先輩のこと、好きにならないよ」

 

そこから燈子は「そばにいてくれる?」「私といて?」「甘えさせて?」「嫌いにならないで?」になるんですが、私原作未読なのでこのシーン、意図を考えるのに2時間悩みました。

 

まず、侑はこの発言、後で回想するようにこの発言はなことが分かります。

本当は「すべて受け入れます」「弱い先輩も姉のような周りから注目される振る舞いをしている先輩もすべてが好き」、こう言いたかったんでしょう。

言いたかったんですが言えない・・・

闇の部分を知ってしまった、自分なら燈子を変えられるかもしれないと思っていたが不可能なことがわかった、そのタイミングで好きと言ってしまったら「あなたに私の何を知っているのと」逆に相手が離れていってしまう・・・そうなったら寂しいからですね。

これも自分の思いを嘘という「言葉で閉じ込め」た一つのかたち。

 

で、燈子はなぜにこの言葉を肯定の意味で捉えたかですよ・・・

これはのちのシーンでわかるんですが、燈子は「好き」を相手を束縛する暴力的な言葉だととらえています。

「こういうところが好き」なんてまさに暴力の極み、絶対に言われたくもない言葉だと燈子は思っていますから、私を本当に好きになるのなら、まずは闇の部分も全て知ってほしいという思いがあるんでしょう。

ですが、今まで告白をしてきた男性はそんな闇の部分は一切知らない、だってひた隠しにしてるから。

 

なので、「好きにならない」=暴力的な縛りでもって自分を見てこない侑の発言が燈子の心を動かしたんですね。

なにこの知ってか知らずか嘘がいい方向に動いちゃったパターン!!

一線を超えたら終了するタイプの百合だったのか・・・

 

その後一緒に手をつないで帰る侑と燈子。

燈子「君はそのままでいてね」あ、これか、「言葉で閉じ込めて」の真意は!

 

侑は「好き」の感情を生み出したい、自分を変えたい!とずっと考えているんですが、燈子は今の侑でいてほしい、変わってほしくないと言葉で閉じ込めていた・・・

自分は変わってしまった今の性格のほうが居心地がいいけど、侑はいまのままが好きってなんだかもう重いですね。

変わってほしくない点には侑の性格もありますし、あとは「私のことをこのまま好きにならないで」というのも含んでます。

というより、後者のほうがずっとでかいですね。

 

それにしても河原での告白のシーン、演出が非常に凝ってますよね・・・

薄暗い夕方、告白には最高のシチュエーション、燈子が振り返るさまは背景を固定させて人物が動くのではなく、人物を固定して背景を回してつねに顔を隠すことで表情を視聴者に想像させ、「死んでも言われたくない」発言のシーンは鉄橋に電車が通って影を作ることで燈子の闇の姿を表現、燈子と侑の立ち位置の真ん中にぶっとい橋脚を置くことで分断を表現、ずいぶん離れている燈子と侑、そこから侑が一歩ずつ近づいていくことで侑が歩み寄っていることを表現・・・

 

歪んだ二人の愛のかたち・・・

なんで周りにライバルがいないのにこんな闇深くてあんかけのようなドロドロした関係になってしまったよ・・・



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Cパートは燈子視点

Cパートは一緒に手をつないで帰るシーンを燈子視点からみたもの。

 

やっぱり燈子は重い女の子だった・・・

「好きは暴力的」まあそんな暴力的な言葉を燈子は毎話1回ペースで軽々しく使ってきているのはおいときましょう。

自分は軽く使うけど相手は自分を好きになるなとは虫が良すぎる話ではないですか燈子先輩。

 

とまあ疑問点もありますが、「こういうあなたが好き」その好きっていうのは恋愛的な好きなのか否かはともかく、こういう風じゃなかったら好きじゃなくなるの?好きにならなかったの?と考えてしまうのも間違ってないです。

だからこそ、燈子からしたら好きな気持ちがわからない侑は非常に魅力的に見えるんですね。

好きになってしまうと今度はきらいなところばかりがどんどん出てきてしまうことになりますから、すべてを受け入れてほしい燈子にとってはそりゃ確かに変わってほしくもないよな・・・

 

女性はよく彼氏に「私のどこが好きなの?」と聞いてくるんですが、これにいろいろ好きなところを列挙している彼氏、ヤバいですよ!

彼女にその性格じゃなくなったら嫌いになってしまうのではないか、と言葉で閉じ込めてしまっていますからね!

で、だいたいこういうカップルって女の側が男の嫌いなところばかりポンポン出てきて浮気するか他に好きな人を作ってしまうんですよ・・・

別れようと女の側から切り出されたときには次の彼氏がもうできていて抱かれた後とかゴロゴロありますからね。

女は基本男を減点方式でしか見てきませんし、しかも加点することは絶対にありません。

※女は加点方式と書かれているブログが多数ヒットしますが、これは絶対に間違ってます。

いやですよ~。

(彼氏がいるのに他の男と深い関係になる女性、年々増えているとのデータもあります)

 

とまあ百合でもなんでもない、一般的な男女の恋愛の本質的なところも問うている今話。

 

これ大丈夫?侑、好きな気持ちがわからないのをいいことに、時間経つことに燈子の都合のいい女扱いされないよな?

 

これ最終的に2人はハッピーエンドに終われるのか??

絶対バッドエンドになりそうなんですががが。

非常に不安なところでもあります。

 

この先がクソ気になるって方は単行本を買うしかないですね!

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