MARS RED第4話「歌知らずの歌」感想
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第4話感想
今回は夜の練兵場で来栖が前田を前に刀を構えて相対していたが来栖には迷いがある、甘さがあっては仲間を滅ぼすと指摘されてしまっていたところに吉原で遊女の変死体が発見されたとの報告を受け、その様子からヴァンパイアに殺害されたのではないかと確定した来栖たちが潜入するのは大店の長夜楼一点に狙いを定め、深夜0時、にぎやかになった大店にに潜入捜査したスワはそこで15歳の遊女、明里と出逢ったエピソード。
日都新聞の白瀬葵は吉原毒死事件の記事をもみ消されたことに不満を抱きつつ帝国ホテルの落成式の取材に行くように指示を受けた、この日、帝国ホテルでは落成式典に香水を並べる化粧品屋が英国からわざわざ宣伝しに来ているという、来訪した白瀬葵は何者かがルーファス・グレンと会話をしている様子を目にし、彼から一枚のコインと魅惑の香水を一つもらった。
明里はスワに自分のかんざしを渡し必ずいずれ返しにきてほしいと約束をした、彼女の年齢よりも大人びた美しさに理性が効かなくなりそうなスワは明里を薬により眠らせるもヴァンパイアを見つけたとの知らせを受けたが結局取り逃がしてしまった、一方で検死した結果これまでに発見した変死体に付けられた歯型の大きさがみな違っていたことが分かった。
さらに雨の降る吉原でまた一人変死体が発見されたが、今回の件もまた歯型が一致しなかった、ヴァンパイアの数が多いのではないかと山上はヴァンパイアを引きつける超音波の声を出しておびき寄せる役目を仰せつかったが、実は街中には大量にヴァンパイアがうごめいていた。
そして明里もスワが訪れたのち行方不明になっているという。
白瀬葵はデフロットにルーファス・グレンのことについて愚痴り彼からもらった香水を見せたところ、様子が変わり何かを察した様子だった。
山上は吉原の客が中心となった大量のヴァンパイアを遊女の投込み寺であった浄閑寺へとおびきよせていった、だがあまりの数の多さに取り囲まれてしまい、声をかすかに聞いた来栖がかけつけたときにはすでに襲われているところだった。
来栖は先日の刀の特訓のときに言われた前田の教えに忠実に従い刀を使いヴァンパイアをつぎつぎ刺殺していった、おなじころ、スワも吉原のとおりにうごめくヴァンパイアを刺殺したのち明里を見つけたがすでに彼女は襲われていたあとで、そのまま命を落としていった。
浄閑寺の本堂を調べる山上と来栖、前田とタケウチはニオイから何者かが英国からの輸入品である酒樽に偽装してアスクラを一緒に運んでいることを突き止めた、だが前田は病に倒れてしまったのであった。
お次の事件は吉原の遊女と客がヴァンパイアに襲われ変死体で発見、あるいは次々とヴァンパイア化している一件。
15歳で遊女!?とお思いかもしれないが、女郎の世界では15歳ぐらいで「新造」と呼ばれる見習い女郎になり先輩女郎の付き人として働くことになる、そんなしきたり。
結局ヴァンパイアに襲われてしまったスワご指名の明里は助からなかったが吉原の世界は上下関係が厳しいんだっけか、それとも親に売られた子が集まっているんだっけか、逃げ出したくても逃げられない苦界と呼ばれる環境、そして現代とは違い衛生環境は悪いので当然性病も蔓延している場所、だからある意味ではヴァンパイアに襲われて命を落とす結末のほうが幸せだったのかもしれないね。
そんな夜な夜なお気に入りのあの娘に会いに訪れる吉原の客を次々とヴァンパイア化させている犯人はルーファス・グレンなる男で、彼はデフロットとなにやらペアで動いているらしい、アスクラの流通はお酒や香水のように他の物品と紛れ込ませる形で行っているのか、酒ならニオイが似ているだろうからまあ紛れ込ませたところで分からなくはないな、英国産の香水も香水の文化がない当時であればまあ紛れ込ませやすいか。
これをつければたちまち遊女から寄ってきてくれる、みたいな言葉で買わせて下心ありありの男たちをヴァンパイア化させているんだろう。
そんなルーファス・グレンは大日本帝国政府のお雇い外国人らしい、軍が予算削減、軍縮の煽りを受けて零機関を解散させようとしているのを尻目に政府の指示で人間を次々ヴァンパイア化させているようだが何をする気だろうか。
とりあえず零機関のメンバーの中では山上が年長で危険な目に遭う一幕もあったけれどやたら言動がかわいいポジションにいた回でもあったな、レギュラー出演している女性キャラはいるけれど「ヒロイン」がいないなかで事実上のヒロイン枠か!?
スワは明里の美しさにどうかしそうになっていた、見習いでも客をどうかしそうになるんだから明里は大したもんだ。
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